転勤は絶対嫌!そんな保健師さんは要チェックです!

保健師、転勤や異動のない職場に転職するには?

転勤や異動のない職場 

保健師として働くにあたり、できれば転勤や異動の無い職場を選びたいものです。

そうした職場に転職するにはどうしたらいいか、保健師の転職について調べました。

保健師の職場事情、異動や転勤について

保健師、転勤や異動のない職場

保健師の仕事は、職場によって異動や転勤の可能性が大きく異なります。

勤務地が変わる可能性が高いのは、どのような職場でしょうか?

転勤と異動の違いって?

異動とは、会社や組織の中で役職や職務、勤務地が変わることです。それに対して、転勤は勤務地の変更がある異動のことを指します。

つまり、役職や職務が変わるだけで勤務地の変更がなければ異動、勤務地の変更がある場合は転勤となります。

保健師、転勤や異動がある職場は?

保健師の転勤や異動がある職場は、大手企業や自治体などです。

大手企業で働く産業保健師の場合、本社から支社へ、もしくは支社から本社へ転勤となるケースがあります。

<関連記事>:産業保健師への転職、注意点は?

特に正社員として働く保健師は、非正規よりも転勤を伴う異動の可能性が高まります。

また、大規模な商社の場合は海外に支店を構えている場合もあり、海外転勤の可能性もあります。

各都道府県の保健所で働く保健師は、公務員のため転勤の可能性が高いです。

特に若手の頃は3、4年ごとに異動するケースが多く、引っ越しを伴う異動も珍しくありません。

また、災害支援活動の一環として、行政保健師が被災地に派遣されるケースもあります。

公立学校に勤務する保健師の場合も、5年から10年程度を目途に異動の可能性があります。

東京都内で働く学校保健師は、およそ6年以内に転勤となる場合が多いです。

異動や転勤がない保健師の職場は?

異動や転勤がない職場で働きたいなら、保育園や健診機関、小規模な市町村の保健センターがおすすめです。

人口数千人規模の市町村で、合併のない自治体であれば、異動の可能性は限りなく低いでしょう。

転勤や異動は断れる?

転勤や異動は、それまでと職場環境が変わる大きな出来事です。辞令を断れるかどうかは、個々の職場の就業規則に準じます。

就業規則に転勤や異動を命じる場合がある旨の記載があった場合は、基本的に辞令を断るのは難しいです。

ただしこの場合でも、状況によって断ることは可能です。転勤や異動を断ることができる条件は、次のような場合です。

<転勤や異動を断ることができる条件>

  • 契約時に勤務地が限定されている
  • 職権乱用による命令
  • 家庭の事情など、正当な理由がある

契約時に勤務地が限定されている場合、あくまでもその地域で働くことが前提となります。

そのため、契約した勤務地以外への転勤は断ることが可能です。

職権乱用による命令とは、嫌がらせや報復のために行われる人事のことです。こうした不当な人事の場合も、辞令を断ることができます。

異動や転勤を断る正当な理由としては、家庭の事情が多いでしょう。

育児や介護などの理由でやむなく転勤できない場合は、こうした事情を考慮してもらえるように交渉できます。

<関連記事>:保健師は警察署や警視庁でも働けるってホント!?

異動や転勤をするメリット・デメリットは?

転勤や異動をするメリット・デメリット

異動や転勤はデメリットしかないように思われがちですが、メリットもあります。

異動・転勤、どんなメリットがある?

異動や転勤で他の職場に行くことで、様々な業務を経験することができます。仕事のマンネリ化を防ぎ、キャリアアップにもつながります。

また、これまでの人間関係をリセットできるため、煩わしい人間関係に悩んでいた方にとっては大きなメリットです。

さらに、転勤を伴う異動の場合は、転勤手当が出るケースもあります。

異動や転勤、デメリットは?

新しい職場でスタートするため、覚える業務が一時的に増えます。環境の違いもあり、慣れるまでは戸惑うでしょう。

また、引っ越しを伴う異動の場合は、引っ越し作業や住所変更の手続きなど、やることが多く大変です。

さらに家族がいる場合、単身赴任か家族そろっての転居にするかを決めなくてはなりません。

単身赴任は家族との時間が減りますし、子供がいる場合や家族が共働きの場合などは、転校や退職を考える必要があります。

保健師、異動・転勤のない職場に転職するポイントは?

転勤や異動のない職場に転職するポイント

異動や転勤には、大変なエネルギーが必要です。保健師が働く上で、異動や転勤がない職場を探すにはどうしたらいいのでしょうか。

その1:規模が大きい企業や保健所は避ける

規模が大きい企業は、全国に支店を持っている場合が多いです。そのため大企業の産業保健師は、他県に異動になる場合もあります。

また各都道府県の保健所で働く保健師も、遠方への異動の可能性が大いにあります。

公務員のため、一定期間で転勤を伴う異動があり、中堅になると本庁勤務となる場合もあります。

広域合併した市町村の保健師も、遠方への異動の可能性があるので要注意です。

その2:臨時や非常勤として勤務する

転勤や異動を避けるなら、臨時や非常勤として勤務するのがおすすめです。

正社員の方が転勤や異動の可能性は高く、また遠方への転勤は正社員に命じられる傾向が高いです。

その3:施設専属の保健師になる

施設専属の保健師として働く場合は、転勤の可能性は低くなります。

特に専属保健師が一人しかいなければ、転勤の可能性はほぼありません。

その4:転勤・異動について事前に確認する

保健師の求人を探す際に「転勤なし」などの条件が記載されているかどうか事前に確認しましょう。

勤務地が限定されていれば、転勤や異動の可能性はありません。

転勤や異動の可能性がない求人を探すなら、看護師専門の転職サイトに登録するのがおすすめです。

看護師専門の転職サイト内の求人であれば、エージェントが転勤や異動の有無を企業に確認してくれます。

転職先の候補地をできるだけ多くの中から見つけたい場合は、複数の求人サイトに登録するようにしましょう。

<関連記事>:保健師の就職率・求人状況は?

<保健師、転勤や異動のない職場に転職するには? まとめ>

  • 支店のある大手企業や、公務員として働く場合は転勤や異動の可能性が高い
  • 契約時の条件や正当な理由があれば、転勤や異動の辞令を断ることができる
  • 転勤はキャリアアップにつながり、転勤手当てなどのメリットがある
  • 新しい業務に慣れる手間や、引っ越しのわずらわしさなどのデメリットも
  • 臨時や非常勤、専属の保健師は転勤や異動の可能性が少ない
  • 転勤や異動のない求人を探すには、看護師専門の転職サイトに登録するのがおすすめ